株式会社マルシン

Business Contents業務内容 ~製品1個から高品質~

品質管理体制Quality Inspection System

「検査、養生工程」

厳しい検査基準を満たした製品だけを送り出します。
生産される製品はISO9001認証に基づく品質管理規定で厳格に管理し、仕上がった製品をお客様の元へお届けします。
粉体塗装においてはISO9001認証と併せてQUALICOATで管理し、仕上がった製品をお客様の元へお届けします。

充実した検査機器による塗膜性能試験

弊社ではより良い製品を生産するために試験室を設置し、生産工程では行えない塗膜性能試験も行っています。実施試験として、一般財団法人軽金属製品協会規格(建築用アルミニウム及びアルミニウム合金の着色塗膜、アルミニウム合金製建築材料粉体塗装性能評価方法)、QUALICOAT規格、AAMA規格から弊社の試験項目を設定し粉体塗料、溶剤塗料それぞれの塗装において行っています。試験項目は下記のようになりますが付属として弊社の試験項目の試験内容も記載しました。

実施試験項目

各規格の試験方法を総合して弊社で行っている試験項目は下記のようになります。

※弊社は2014年に日本で初めてQUALICOATライセンス を取得しており粉体塗料における試験項目の内、
赤字で示している試験は認定工場として必須となる試験項目です。
また平成27年2月に中性塩水噴霧試験機、5月に恒温恒湿器(糸状腐食試験に使用)を導入し、さらに幅広く試験を行う事が可能となりました。
上記の試験のほか日本ウェザリングテストセンター沖縄宮古島の曝露試験場を借り、耐候性屋外曝露試験 を行っています。

実施試験項目
詳細

1付着性試験

素地と塗料の密着性を確認するための試験です

  • 溝幅1mm 溝幅1mm
  • 溝幅2mm 溝幅2mm
  • 試験板 試験板
  • 証明書 使用カッター刃証明書

上記のCross Cut Plateを用いてカッターで切れ込みを入れた後、テープupを行い剥がれがないかを確認します。
試験板の膜厚により上記二つの溝幅のものを使い分けます。

膜厚
0μm~60μmまで
61μm~120μmまで
溝幅1mm
溝幅2mm
2引っかき硬度試験(鉛筆法)
  • PENCIL HARDNESS TESTER-1
  • PENCIL HARDNESS TESTER-2
  • PENCIL HARDNESS TESTER-3 PENCIL HARDNESS TESTER
  • 使用鉛筆証明書(硬度H) 使用鉛筆証明書(硬度H)

始めに補助板を用いて試験器を水平にして鉛筆をセットします。
その後、試験板に鉛筆で線を引き、消しゴムで消した際、キズ跡が残らないかを確認し評価します。

3耐おもり落下性試験(デュポン式)
[表打]
  • 衝撃試験機 衝撃試験機
  • 試験板 試験板

重さ500gのおもりを高さ50cm・30cmから塗膜表面に落下させその後テープUPを行い評価します。

4耐おもり落下性試験(落体式)
[裏打]
  • インパクトテスター インパクトテスター
  • 試験板 試験板

重さ1kgのおもりを高さ25.5cmから試験板の裏面に落下させその後テープUPを行い評価します。

5耐溶剤性試験

十分に焼付けが出来ているかをみるための試験です
MEK(キシレン・IPA)を染込ませた綿棒で塗膜を30往復ラビングし、艶の引けを評価します。

6耐切削孔あけ性試験

後加工性の確認

  • 切削試験機 切削試験機
  • 試験板 試験板

3Φと5Φの大きさの孔をあけ切削部分から塗膜の剥がれがないかを評価します。

7耐沸騰水性試験
  • 耐沸騰水性試験器
  • 耐沸騰水性試験器
耐沸騰水性試験器

沸騰した純水に試験板を2時間(5時間)浸漬させます。2時間(5時間)後、試験機から取り出し膨れや変色がないかの確認を行います。
室温まで冷却させたら付着性試験で使用したCROSS CUT GUIDEで切り込みを入れ、テープUPを行い剥がれの評価を行います。

8耐カッピング性試験
  • カッピング試験器 カッピング試験器
  • 試験板 試験板

試験板の裏側から鋼球で5mm押し上げその後テープUPを行い評価します。

9耐屈曲性試験
  • 屈曲試験器 耐屈曲性試験器
  • 試験板 試験板

試験板を屈曲させ、その部分にテープUPを行い、剥がれがないかを確認します。

10耐アルカリ性試験

リング接触法を用いて飽和水酸化カルシウム水溶液を塗膜表面に接触させ20℃で24時間放置します。
24時間後塗膜の変退色や著しい光沢の件か、膨れが無いかを確認します。

弊社試験における使用テープのJIS適合宣言書
及びテープ使用試験項目一覧

付着性試験
耐おもり落下性試験
耐沸騰水洗試験
耐カッピング性試験
耐屈曲性試験

弊社では宮古島暴露試験場の一画を借りて、
塗装試験板の暴露試験をおこなっています。
  • 弊社試験板暴露状況
試験場所・試験条件
場所:沖縄県宮古島市上野宇宮国1338-1
設置面:南面20°
北緯:24°44’
東経:125°19’
海抜:50.0m
海岸からの距離:南海岸から約2km
クロムフリー化成処理導入及び素地調整の仕様確認のため下記試験器を設置。

1. 糸状噴霧試験

1mm幅のスクラッチを入れ、塩酸(濃度37%、密度1.18g/cm3)をスクラッチに沿って滴下し、1分後布で塩酸を拭き取り、
試験室内で1時間静置する。その後、布で塩酸を拭き取り、試験室内で1時間静置する。
1時間経過後、温度40±2℃、相対湿度82±5%のキャビネットに入れ、1000時間後評価をする。

評価
スクラッチの各サイド10cm内の許容限界値
1. 最長のフィラメント(腐食)の長さ≦4mm
2. フィラメントの平均の長さ≦2mm

2. 塩水噴霧試験

試験用の塩水溶液を調整する。
・試験片は規定があればスクラッチを入れ試験を行う。
・特定の塩化ナトリウムと25℃±2℃で伝導率20μS/cm以下の脱イオン水を用いて調整する。
・試験時間は試験する材料、製品規格などで規定したもので行う。
・規定時間経過後、試験片を取り出し、腐食等の評価を行う。
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